2025年9月20日土曜日

第81回魚類自然史研究会 プログラム確定!

 第81回魚類自然史研究会のプログラムが下記の通り確定しました。淀川城北ワンドのほとりで淡水魚や水辺の未来に向けた交流に花を咲かせましょう!

10月4日(土)

12:00- 受付 

13:00-13:05 開挨拶

13:05-13:20 ワンドからタマリの変化における洪水による冠水頻度とその生物生息域への影響 田中耕司((一財)河川情報センター)

13:20-13:35 かつての淀川のワンドが豊かな淡水魚類相を育んだのはなぜか ~ 1960年代の空中写真から読み取れるその理由 ~ 河合典彦(淀川水系イタセンパラ研究

13:35-13:50 大阪府枚方市の樋ノ上ワンドにおけるタマリ機能と経年的な魚類相調査 三橋雅子(大阪工業大学工学部)

13:50-14:05 淀川城北ワンドにおける保全活動のデータに基づく魚類相の経年的な変化とその考察 北川瑞希(大阪工業大学工学部)

休憩

14:20-14:35 環境DNA分析を用いた淀川水系におけるツチフキの生息状況調査に必要な識別プライマーの設計および検証について 阪田真由子・村尾悠華・須田恵多(大阪高等学校科学探究部)

14:35-14:50 新種記載されたシマヒレヨシノボリの生態の研究 重田悠斗・杉戸恵太(富田林高校科学部)

14:50-15:05 兵庫県におけるアカハライモリの生息環境調査 山端葵子(瀧川学園 滝川中学校)

15:05-15:20 環境DNAを用いた仏生寺川・万尾川水系および大浦池における魚類相の長期モニタリングと生物保全活動の実践報告 谷脇鉄平(大阪高等学校)

15:20-15:35 奈良県吉野川源流域におけるカジカ大卵型の生息状況 阪下海斗(摂南大学農)

休憩

15:50-16:05 愛知県内におけるドジョウの分布と系統 古田祥梧(岐阜大学大学院 自然科学技術研究科)

16:05-16:20 異質四倍体性魚類ヤマトシマドジョウ種群の各染色体種族間の交配後隔離の実態 岡 隼斗(近大院農)

16:20-16:35 岡山県南西部におけるサンヨウコガタスジシマドジョウの生息状況 廣瀨洋介(倉敷芸科大)

16:35-16:50 国内希少野生動植物種タンゴスジシマドジョウの凍結保存精子を用いた人工授精 野﨑大誠(近大院農)

16:50-17:20 【学位取得記念講演】日本産ドジョウ属2種間に成立する生殖隔離機構に関する研究 八嶋勇気(琉大熱生研)

17:20-17:30 丹羽先生を偲ぶ 根來 央(金魚坊主)

18:00- 懇親

10月5日(日)

9:00- 受付


9:30-9:45 滋賀県におけるホトケドジョウの分布と生息地の現状 金尾滋(琵琶湖博物館)

9:45-10:00 富山県神通川におけるミナミスナヤツメの遺伝的構造:20年経って何が変わった? 山崎裕治(富山大学)

10:00-10:15 釣りでの外来魚駆除によるカワバタモロコの保全 石崎大介(三重大院生資)

10:15-10:30 “半”自然環境下でのミナミメダカの繁殖行動~メダカは何時に産卵行動を開始するのか?~ 近藤湧生(大阪公大・理)

10:30-10:45 「朝鮮魚類誌」と韓国に残る内田恵太郎博士collection 細谷和海(近畿大学)

休憩

11:00-11:15 ペタキン生息池復元のための二枚貝定着に向けた取り組み 宮部和樹(近大農学研究科)

11:15-11:30 イシガイ類の初期生活段階における飼育方法の検討 笹優樹(近大院農)

11:30-11:45 飼育環境下において小型魚類はミナミタガイにどのような影響をもたらすのか 逢坂昇(近畿大学)

11:45-12:00 小松春鄰 其の参~魚類輸送のあけぼの~ 根來 央(金魚坊主)

12:00-12:10 閉挨拶

2025年8月1日金曜日

第81回魚類自然史研究会の開催案内

みなさま


第81回魚類自然史研究会を、大阪工業大学大宮キャンパス(淀川城北ワンドの正面)で対面にて開催いたします!みなさま是非ご参加ください。


【日 程】

2025年10月4日(土)、5日(日)


【会 場】

大阪工業大学大宮キャンパス 6号館14階(大阪府大阪市旭区大宮5-16-1)

会場への交通案内は下記HPをご覧ください

(https://www.oit.ac.jp/oit/access/index.html)

原則的に公共交通機関をご利用ください(大学構内に駐車場はございません)。


【費 用】

参加費:500円


【参加・研究発表申し込み】

参加・発表をご希望の方は、以下の参加申込フォームに必要事項を記入してください。原則として事前申込制とします。

https://forms.gle/R5jF2fVxnJXjEynZ6

研究発表の申し込み締切は8月30日(土)です(厳守)。

懇親会の申し込み締切は9月6日(土)です。 

参加のみの申し込み締め切りは9月27(土)としますが、当日参加も可能とする予定です。


【懇親会】

懇親会については、10月4日(土)の18時から「大阪工業大学 6号館3階」での開催を予定しております。費用については4000円前後を予定しておりますが、決まり次第ご連絡いたします。

懇親会をお申し込みされた方は、無断でキャンセルなさいませんようにお願い申し上げます。事前にキャンセルされる場合は、原則1週間前の9/27(土)までに魚類自然史研究会事務局まで(gyoruishi@sakanasyukai.net)ご連絡いただきますようお願いいたします。

大人数の飲食の機会では新型コロナウィルス、インフルエンザなどに感染するリスクが高まることをご理解いただいた上で、自己責任のもとでの参加のご判断をお願いします。


【宿泊】

宿泊については、各自で手配をお願いします。早めのご予約をお勧めします。


【研究発表】

時間は1人15分(研究発表12分、質疑3分)を予定しております。

要旨は下記のページにて体裁をご確認のうえ、9月13日(土)までに事務局までご提出ください。

http://gyoruishi.blogspot.com/p/blog-page.html

要旨集作成の都合上、締切日以降の修正は受付できませんのでご注意ください。


【要旨集】

開催2日前の10月2日(木)頃に、参加申込者へ要旨集ダウンロードURLをお送りします。

申込者以外の方へのURLの共有は、ご遠慮ください。

ペーパーレス化を図るため、当日会場では配布しません。必要な方は各自印刷をお願いします。

なお、研究会終了後には要旨集のダウンロードができなくなりますので、ご了承ください。


【イタセンネット城北ワンド保全活動】

10月4日(土)の9時から12時頃まで、イタセンネットが城北ワンドで保全活動(地引網調査)を行います。

参加したい方は、申し込みフォームにて、参加申込をお願いいたします。

詳細については後日ご案内します。


みなさまのご参加をお待ちしております!

2025年3月6日木曜日

第80回魚類自然史研究会・天然記念物ミホシマドジョウの保全と復元方策の策定に向けた国際シンポジウムのプログラム決定!

開催の背景

  • 淡水魚類と河川環境を研究する日韓の研究者交流を活性化し、魚類愛好家の国際ネットワークを構築することを目的とする。
  • 地方自治体、産業界、市民団体が協力して推進する「生きたジンチョン(センダジンチョン)」プロジェクトの一環として、忠清北道鎮川郡美湖川(ちゅうせいほくどう ちんせんぐん ミホがわ)に生息する天然記念物ミホシマドジョウの保全および復元に関する研究発表を行い、今後の復元方策について国際的な魚類研究者との情報共有を図る。

 

開催の目的

  • 韓国と日本の大学、研究機関、展示教育機関、行政機関などで活動する若手魚類研究者の国際ネットワークを構築する。
  • 鎮川郡ミホ川のミホシマドジョウ生息地を湿地保護区域に登録し、地域発展に貢献するための新たな情報を確保する。

開催概要

  • 日時 : 2025315日(土)08:30  16日(日)14:30
  • 会場 : 忠清北道鎮川郡青少年修練院(講堂・宿泊施設)、ミホ川
  • 主催 : 韓国淡水魚保全協会、日本魚類自然史研究会、鎮川郡、現代モービス
  • 主管 : 韓国淡水魚保全協会、生きたジンチョン(センダジンチョン)チーム
  • 後援 : 国家遺産庁、現代モービス、協同組合ハンガン、国立生態院、
    国立水産科学院、()生物多様性研究所
    (後援機関は継続的に追加予定)
  • 参加規模 : 150名(当日最大250名まで参加可能)
    • 韓国 : 協会、協同組合、大学、研究機関、魚類愛好者など 200
    • 日本 : 日本魚類自然史研究会会員など 50

主要プログラム

開会式

  • 開会の辞 : 韓国淡水魚保全協会 会長(李完玉博士)
  • 歓迎の辞1 : 鎮川郡長、国会議員、現代モービス、国家遺産庁
  • 歓迎の辞2 : 孫英穆教授、金益洙教授、細谷和海名誉教授(日本)

特別講演

  • 韓国 : ミホシマドジョウの分布・保全・復元事例など 4
  • 日本 : タナゴ亜科魚類の多様性と保全方策など 4
  • ベトナム : 絶滅危惧淡水魚類:生物多様性の現状と保全戦略

研究発表

  • 口頭発表 : 10件(韓国・日本 各5件)
  • ポスター発表 : 50件以上

その他のイベント

  • 韓国の淡水魚写真展(約60種)
  • 日韓淡水魚研究者交流懇親会
  • ミホ川現地フィールドモニタリング

プログラム詳細

1日目(2025315日)

会場 : 忠清北道鎮川郡青少年修練院(最大250名収容)

 

時間

区分

内容

08:30~09:00

受付

ロビー受付・ポスター掲示

09:00~09:35

開会式

開会の辞・歓迎の辞

09:35~09:50

記念撮影

集合写真撮影

09:50~10:20

特別講演1

Dr. Kenji Saitoh (水生生物保全協会) 
Loach
類の進化生物学

10:20~10:50

特別講演2

Dr. Tran Duc Hau (Hanoi National University of Education)
ベトナムの絶滅危惧淡水魚類

10:50~11:00

休憩

Coffee Break

11:00~11:30

特別講演3

高明勲博士(コス生態研究所) 
韓国天然記念物ミホシマドジョウの分布と復元事例

11:30~12:00

特別講演4

Dr. Jyun-ich Kitamura (三重県総合博物館) 
日本のタナゴ類の多様性と保全策

12:00~12:30

特別講演5

尹柱悳博士(国立生態院) 
淡水魚の生態特性と保全のための移動研究の必要性

12:30~13:30

昼食

・ポスター発表

 

午後のプログラム

 

時間

区分

内容

13:30~14:00

特別講演6

Dr. Seigo Kawase (滋賀県立琵琶湖博物館) 
琵琶湖の魚類の多様性と保全

14:00~14:30

特別講演7

金碩顯教授(江原大学生命科学科) 
絶滅危惧種の復元成功に向けた統合的アプローチ

14:40~15:10

特別講演8

金銀眞博士(Network of Conservation in Watershed Environment
日本のSDGs未来都市戦略と生態経済

15:10~15:30

特別講演9

廉炯哲代表(社会的協同組合ハンガン) 
民・官・産が連携する生物多様性ESGプロジェクト

15:40~16:55

研究発表1(日本)

日本魚類自然史研究会 5名(口頭発表)

17:05~18:20

研究発表2(韓国)

韓国淡水魚保全協会 5名(口頭発表)

18:40~20:40

夕食・懇親会

鎮川郡青少年修練院 屋外教育場(約150名参加)


2日目(2025316日)

会場 : 鎮川郡 青少年修練院およびミホ川現地モニタリング

時間

区分

内容

08:00~09:00

朝食

修練院内 食堂

09:00~09:30

退室準備

宿泊施設の清掃・ポスター撤去

09:30~12:30

フィールド調査

ミホシマドジョウの生息地モニタリングおよび現場講義

12:30~13:00

移動

13:00~14:00

昼食・解散


本シンポジウムを通じて、日韓の淡水魚類研究者が互いに知見を共有し、ミホシマドジョウをはじめとする淡水生態系の保全と地域発展のための戦略を議論する貴重な機会となることを期待しています。

2025年2月11日火曜日

ボテジャコ29号予告

来る80回魚類自然史研究会の開催日3月15日に合わせて,今年もボテジャコ(29号)を発刊いたします.今回は一般記事6本が掲載され,充実した内容となっています.29号につきましては,久しぶりに韓国で開催され,研究会の会場で配布いたします.会場での配布につきましては,韓国側主催者のご厚意により,韓国淡水魚保存協会が印刷費をご負担くださいますので,無料となります.日本国内向けには日本の印刷会社で印刷してもらいますので,無料というわけにはいきませんが,その頒布につきましては追ってご連絡いたします.



■ボテジャコ29号 全62ページ

2025年3月15日発刊予定

目  次

鳥居 亮一:  水辺の生き物を味わおう! ~ 水辺は食材の宝庫【捕って食べる】~

新刊紹介: 藤岡 康弘・川瀬 成吾・田端 諒一 編    琵琶湖の魚類図鑑

国松 翔太:  淡水魚類相からみた東アジアの南端をベトナム中部に探る

新刊紹介: 崎尾 均 著    ここがすごい! 水辺の樹木 ― 生態・防災・保全と再生 ―

古田 隼弥:  桂川の魚を紹介する看板が京都・嵐山に設置されました

斉藤 憲治:  称する者たち

浅香 智也:  川でサバが釣れた

本村 浩之:  2020年創刊の査読付きオンラインジャーナル「Ichthy, Natural History of Fishes of Japan」の紹介

第78回 魚類自然史研究会講演要旨

第79回 魚類自然史研究会講演要旨

2024年12月24日火曜日

第80回魚類自然史研究会 in Korea!!

みなさま、

先日は第79回魚類自然史研究会 in 神奈川にご参加下さりありがとうございました。

秋大会が終わったところですが、早速次回開催についてご案内いたします。


次回は、(社)韓国淡水魚保存協会からたっての希望があり、韓国で開催することとなりました。色々調整があり、連絡が遅くなってしまったことをお詫び申し上げます。

韓国側が色々補助をしてくださるので、旅費をかなり抑えられると思います。この機会に是非ご参加をご検討ください!


主催:魚類自然史研究会、(社)韓国淡水魚保存協会、協同組合ハンガン(現代モービス、鎮川郡の協力あり)


【日程】

2025年3月15日(土)-16日(日)


3月14日(金) 前泊可

3月15日(土) 国際シンポジウム・研究会、懇親会

3月16日(日) 天然記念物ミホコイ(Cobitis choii)の分布状況と復元に関する共同モニタリング調査

※ 14, 15日に青少年研修センターで宿泊の場合、宿泊費無料

※ 各自でホテルを取る場合、補助はありません

※ 懇親会費、15, 16日の昼食代は補助が出るため不要


【会場】

韓国 忠清北道 鎮川郡 青少年研修センター 会場・宿泊

(青少年福祉 > 青少年修練院 > 修練院紹介 > 施設現況 | 社会福祉)

https://www.jincheon.go.kr/site/welfare/sub.do?menukey=1101#none


空港は「清州国際空港」をご利用ください。清州国際空港と関西、成田の間にはLCCも飛んでいるようです。清州国際空港利用の場合は、送迎が可能とのことです。送迎に関しては参加者の方と調整させていただきます。

本施設は鎮川郡が直接運営する修練院であり、団体宿泊となります。比較的外れた場所(清州国際空港から約30分(18km)、鎮川郡から約20分(16km)、清州市内から約40分(30km))に位置していますが、鎮川農橋に近く、チョピョン湖の周囲で非常に静かで美しい環境です。

帰りの飛行機は16日夜か17日を推奨します。ただし、16日の宿泊は各自で手配ください(清州市内が良いかと思います)。青少年研修センターでは宿泊できませんのでご注意ください。


【費用】

無料


【参加・研究発表申し込み】

受付終了しました。ほぼ定員埋まりました。

参加・発表をご希望の方は、以下の参加申込フォームに必要事項を記入してください。事前申込制で、宿泊や懇親会の都合上、先着50名です。

https://docs.google.com/forms/d/1v9jg2JsltFpQDbQSn8P9lowQ28mBcHWZgoECEETybx4/edit

参加・発表締切:1月31日(金)


【宿泊】

青少年研修センターで宿泊可能です。周辺にホテル等はありませんので、ここでの宿泊を強く推奨します。

もし近隣の街で宿泊される方は、ご自身で清州市内のホテルを予約してください。ご自身で宿泊施設を取られる場合は宿泊費の補助はありませんのでご注意ください。移動が不便なので、シャトルバスを運行するなどして対応を検討することになります。


【研究発表 口頭 or ポスター】

口頭発表は5~10題です。発表時間の都合によりポスターへの変更をお願いすることがございます。時間は1人15分(研究発表12分、質疑3分)を予定しております。

ポスター発表はA0以内での作成をお願いします。ポスター発表の上限はありません。

要旨は下記のページにて体裁をご確認のうえ、2月21日(金)までに事務局までご提出ください。要旨は英語での作成をお願いしたいと思っていますが、難しい場合は事務局にご相談いただければと存じます。少なくともタイトルの英語は必須といたします。

http://gyoruishi.blogspot.com/p/blog-page.html

発表・スライド・ポスターは英語を推奨しています。しかし、口頭発表については、日本語・韓国語の同時投影を行うそうなので、日本語でも問題ありません。

日本の淡水魚研究や保全の事例を国外に紹介する良い機会ですので、是非この機会に発表をご検討ください。

要旨集作成の都合上、締切日以降の修正は受付できませんのでご注意ください。


【要旨集】

開催の1週間前を目途に、参加申込者へ要旨集のPDFをお送りします。 ペーパーレス化を図るため要旨集は事前に配布するPDFのみとなります。当日会場では配布しませんので、必要な方は各自印刷をお願いします。


【注意事項】

※ 旅費については自己負担となります。

※ 飛行機などの手配は各自でお願いします。

※ 旅行・韓国滞在中のトラブルにつきまして、事務局では一切責任を負いかねますので、予めご了承ください。各自で保険に加入するなどの対策をお願いいたします。


韓国や中国などの研究者と交流する大変良い機会ですので、是非ご参加をご検討ください!


魚類自然史研究会事務局